「怒られた」と思い込んでいたけど――その言葉は“信頼”だった。
同じ言葉を聞いても、
人によって全く違う体験になる。
その背景には、「思い込み」という
無意識のフィルターが関係しています。
今回は、
上司からのひと言を「怒られた」と
受け取ったココロが、
アキとソウのサポートで
“真意”に気づくストーリーを通して、
認知のズレとその修正、
そしてメンターの役割についてお伝えします。
1. 呼び出されたココロ
ココロ:
アキさん……昨日、
上司に「ちょっと話がある」って
呼び出されちゃって。
案の定、
やっぱり怒られたよ……
はぁ、へこむ……。
アキ:
そうだったんだね。
どんなこと言われたの?
ココロ:
うーん…
「もっとできると思ってたよ」って。
……私、
期待外れだったんだろうなって……。
2. アキが見た“もうひとつの意味”
アキ:
ちょっと待って、
それって本当に
「怒られた」ってことかな?
その言葉、
「もっとできる」っていうのは、
裏を返せば「あなたには力がある」
と認めてるってことじゃない?
ココロ:
え……?
そんなふうに考えたことなかった……。
でも……
たしかに、そういうふうにも取れるかも。
アキ:
だって、できないと思ってる相手に、
わざわざそんなこと言わないよ。
むしろ、
ココロちゃんの可能性を
信じてるからこそ伝えたんじゃないかな。
ココロ:
……そっか。
私、全然見えてなかった。
「怒られた」んじゃなくて、
「信頼されてた」んだ……。
“確証バイアス”と“スコトマ”
ソウ:
ココロ、それはまさに
「確証バイアス」の作用だね。
人は、自分の中にある
“前提”に合う情報ばかりを
無意識に集めてしまうんだ。
もし
「私はダメだ」「きっと怒られる」
という思い込みがあれば、
そのフィルターを通して
すべてを解釈してしまう。
それに合わない情報は“見えない”。
それを
スコトマ(心理的盲点)
と呼ぶんだ。
アキ:
つまり、上司の言葉が
いくら温かいものであっても、
「責められる前提」で
聞いていれば、
そうしか聞こえないってことだね。
ココロ:
……なるほど。
私、自分の思い込みで、
“現実”をすり替えてたんだ。
4. 本当の意味に気づくという変化
アキ:
でもね、
こうやって一緒に言葉を整理すれば、
本当の意味に気づける。
それが“思い込み”から
自由になる第一歩だよ。
ココロ:
うん……。
私、「なんでそんなこともできないの?」
って言われたと思ってたけど、
実際には
「もっとできるって、私は思ってるよ」
って信じてくれてたんだね。
ソウ:
その認識のズレが、
大きな人生の分岐点になることもある。
だからこそ、
そういうスコトマを外してくれる存在
――つまり“メンター”が重要なんだ。
5. メンターとは、見えないものを見えるようにする人
アキ:
メンターは、
外から見えている事実に
基づいて明らかにくれる存在。
本人には見えていない
“解釈のズレ”を、整える役割なんだ。
ソウ:
そしてそのフィードバックは、
「自分は信頼されている」「本当は力がある」
という思いがかけられていることの
認識の回復にもつながるんだ。
ココロ:
うん……
私、信じられてたことに
やっと気づけたよ。
これからは、
自分を疑うんじゃなくて、
信じてくれる人の言葉を
ちゃんと受け取れるようになりたいな。
6.まとめ
私たちは、
「現実」を生きているようでいて、
実は
「思い込み」を通して
現実を“体験”しています。
その思い込みが、
✔ 本当の優しさを“批判”として受け取り
✔ 応援の言葉を“失望”とすり替えてしまうこともあります。
でも、
そんな思い込みに気づき、
ゆるめることができたとき、
世界の見え方が
まるごと変わっていくのです。
私たちは誰かの言葉で
傷つくことはありません。
傷つくのは自分の思い込みによって
もっと言えば
自己否定の間違った思い込みが
あるから、そこを刺激された時
自分の判断で
傷ついているだけなのです。
あなたにも、そんなメンターがいますか?
もしまだ出会っていなければ、
まずは「その思い込み、本当かな?」と
自分に問いかけてみてください。
きっとそこに、
可能性の扉が開く
“もうひとつの現実”が待っています。
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