私たちは“現実”を見ていない?――思い込みが創る世界の正体

「普通、そんなことしないよね!」

この言葉、日常会話に出てきませんか?

 

この“普通”はあなたにとっての

“普通”であり、みんなの“普通”では

必ずしもない。

 

私たちの見ている現実は

実は片寄ったものかも知れない

という視点を持つことが

「自分を知る」ことにつながります。

 

心配しているココロ。まじめで一生懸命だけど不安を捉えがちな女性。ちょっと頑張りすぎることがたまにキズ。読者皆さんの悩みを代弁してくれる存在ココロ

「ねぇアキさん

私たちって

“現実を見てる”って

思ってるけど、

本当にそうなのかな?」

 

メンターのアキ。ココロにとっては、メンター的存在。優しいお姉さんのような人だけど、鋭い角度で思い込みを整理してくれる頼りになる女性です。アキ

「面白い視点ね。

実は、見ているのは

“外の世界そのもの”じゃなくて、

“自分の頭の中”なんですよ。」

 

理論派のソウ。アキの先輩にあたり、心の世界における理論派の導き手である。願望実現や思い込みの書き換えなどについて分かりやく解説をしてくれます。ソウ

「うむ。

それを理解するには、

“認知”の仕組みと“思い込み”

というフィルターの存在

知ることが大切だ。

詳しく解説していこう。」

 


■見ているとはどういうことか?

私たちは

「目で見て、現実をそのまま認知している」

と思いがちですが、実際には少し違います。

人間が認知することの仕組みを図解したもの

 

目はカメラのレンズのようなもので、

視覚情報を取り込む役割を

果たしているにすぎません。

 

取り込んだ情報は

視神経を通って

脳内の“スクリーン”

映し出されます。

 

そしてその映像を見た「意識」が、

過去の記憶を参照しながら

「これは何か?」を判断しているのです。

たとえば、

私の体験を例にしてみましょう。

ある日、街を歩いていると、

向こうから子犬がトコトコと歩いてきました。

視覚としての情報は、

私の脳内スクリーンに映し出されます。

 

しかしその瞬間、

とある思い込みが発動されるのです。

 

私は

幼い頃に野良犬に噛まれたことが

ありまして、

 

当時「狂犬病で死ぬぞ!」と

周囲に脅かされ、

泣きながら家に帰ったという

大きな恐怖を感じた経験があります。

 

この記憶がきっかけとなり

「犬=危険」という思い込み

私の中に出来上がっています。

ショックなことがあって泣いている子供のイメージ図。幼い時の記憶がその人の思い込みに影響を与えている。

 

そのため、

私の脳内では

「危険!避けよう!」

と反応します。

 

一方で、

「犬=癒し」と感じる人もいます。

そういう人にとっては、

同じ子犬の映像を見ても

「かわいい!触りたい!」

と、

まったく正反対の反応をするわけです。

 

私が、“普通、犬が来たら逃げるよね!”

といっても

 

「いえ、別にそんなことありませんけど」

と、こうなるわけですね。

 

同じものを見ていても

人によってまったく違う

「反応」になる

――これは、

以前別の記事で紹介した

「カモレレロ/HELLO」

の例にもつながります。

 

「カモレレロ」と読めるこのフォントはエレクロハーモニクスというアルファベットのフォントである。これを見るときにこの画像と一緒に脳内では自分の持っている記憶と統合している。

 

日本人にはカタカナに、

アメリカ人には英単語に見える

というあの現象です。

 

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[外で起きていること、ほんとうに見えてる?]

 

あなたは本当に“現実”を見ていると断言できますか?


■私の人生の創造主は私だ!

ここで重要なのは、

私たちは

外を見て生きているのではなく、

頭の中でつくり出した映像

を体験して生きている

ということです。

 

つまり、

私たちが見ているのは

「現実」ではなく

自分の記憶や思い込みを通して

フィルタリングされた

“オリジナルの現実”

“潜在意識の中のリアリティ”

といってもいいでしょう。

 

現実にそのものに“性質”が

あるのではなく

私たちが意味づけをして

それを“出来事”として

体験しているにすぎません

この仕組みを理解すると、

こう言えるようになります。

 

私の人生の創造主は

「私自身」である。

だから

自分の捉え方を修正すれば

自分が創造主なのだから

自分の人生は違ったものに

なっていく

ということなんです。

じゃあ、

自分の捉え方を修正するには

まずは、

自分の中にある「思い込み」を

とらえること

そして

「思い込み」がどうやってできたか

と紐解いてみれば

多くは幼少期の感情的な体験から

生まれているとわかります。

 

それは、幼いがゆえに

そうするしか出来なかった

のだけれど、今の自分にとっては

縛られる必要のない

“過去の幻”なのです。

自分は現実を創造する存在である。私の人生の創造主は私自身だ。


■思い込みの呪縛を取り外す

それを知ったとき、私たちは気づきます。

 

「あれ?今までの悩みって、

ただの“気のせい”だったのかもしれない」

そう気づいた瞬間から、

世界は変わりはじめます。

体験する世界を変えたいなら、

自分の中の思い込みを変える。

 

その主導権は、

いつだって自分にあるのです。

そして、

 

人生上に起こる出来事はすべて

「自分を知るため」のきっかけなのだ

 

幼いときに作ったあなたの価値観は

その時のあなたにとっては

ベストの選択であったはずです。

そうするしかなかったもんね。

だから、あなたは間違っていないよ。

でも、

ここからさき、

あなたはどんな体験をしたい?

どんな人生を送りたい?

どんな人でありたい?

それに向かうに

これまで使い続けてきた

考え方で行くのにはムリが来ている。

だから、その価値観は卒業する

と決めればいい。

ここからは

新たなステージの始まりだよ。

願いに見合う自分になっていこう。

そして、

これまで経験してきたことは

全部これからの人生に役立つはず。

人生にムダなことはない。

いいかえると

これまで経験してきた

悔しかったこと

残念だったこと

許せなかったこと

全部ひっくるめて

これからの、あなたの人生にとって

必要だったといえるような

人生にしていきましょうよ。

 


問題解決したココロ。まじめで一生懸命だけど不安を捉えがちな女性。ちょっと頑張りすぎることがたまにキズ。読者皆さんの悩みを代弁してくれる存在。ココロ

「なるほど〜!

じゃあ、怖いって思ってたのも、

自分の中の“記憶”が

作り出した反応だったんだね。」

 


メンターのアキ。ココロにとっては、メンター的存在。優しいお姉さんのような人だけど、鋭い角度で思い込みを整理してくれる頼りになる女性です。アキ

「そう。

その“反応の仕組み”を知るだけでも、

自分の世界は少しずつ変わっていくわ。」

 


理論派のソウ。アキの先輩にあたり、心の世界における理論派の導き手である。願望実現や思い込みの書き換えなどについて分かりやく解説をしてくれます。ソウ

「思い込みを見つけ、

それを書き換えていけるのが

人間の強さだ。

外の世界を責めるのではなく、

自分を見つめ直す。

それが本当の自由への第一歩だよ。」

 

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