差別化の限界を超える──社員が輝く新しい人財戦略
これからの時代、
企業に求められるのは
「他社との競争に勝つこと」
ではありません。
大切なのは、
地域や社会から
「なくてはならない存在」
として求められること。
これを私は
「無極化戦略」と呼びます。
無極化戦略は
“勝ち負け”の発想を超え
社員が輝き、
企業そのものが存在価値で
選ばれるための新しい経営戦略です。
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差別化戦略を超える考え方とは
これまで多くの企業は、
他社と比べて優位に立つために
商品力やサービス力を磨き
価格を抑える努力をしてきました。
しかし、
差別化で築いた優位性は
他社にすぐ追随され、
競争の中で「勝たなければならない」
というプレッシャーが社員を疲弊させます。
いま企業に求められているのは、
比較の土俵で勝ち続けることではなく、
存在そのものの意味を高めることです。
無極化戦略とは?
「無極」とは、
二極対立を超えた在り方。
勝ち負けや優劣という二極の価値観で
「他者基準」の比較から離れ、
存在そのものに価値を置く経営です。
無極化戦略の特徴は
次の3点にあります。
•社員一人ひとりの可能性を最大限に引き出す
•組織の「存在意義」と「社会への貢献」を明確にする
•その価値を体現する文化を育む
これによって企業は
「比べられない存在」となり、
地域や社会に不可欠な存在へと
進化していきます。
比べられない存在になる
無極化戦略の核心は、
「この会社だからこそ必要だ」
と思われることです。
競争に勝つのではなく、
存在で選ばれる。
社員が人材ではなく“人財”として
自己実現を果たすとき、
企業は唯一無二の存在へと進化します。
顧客は喜んでご利用いただき、
社員は喜んで働いている。
この実態を作ることこそが
無極化戦略のゴールです。
具体的戦略とは
無極化戦略を実行するためには、
次のような方向性が重要です。
1.人材の内面にアプローチする
スキルアップを求めるよりも
「在り方」「価値観」に働きかける
ことを重要視する。
2.比較ではなく共鳴を軸にする
「どうするかと考える」より
「どんな状態を望むか」を問うことで
社員の潜在能力を引き出していく。
3.社員の成長と企業の成長をリンクさせる
社員の自己実現の達成に向けた
活動がそのまま企業の進化になる
仕組みとなる。
無極化戦略の最大のポイントは
社員の自己実現と企業の存在価値を
直結させることです。
社員が自分の成長を実感できるとき、
そのエネルギーは企業全体に波及し、
独自性と存在価値を高めます。
「人材」を「人財」に変えるとは、
単なるスキルアップではなく、
社員の在り方そのものを尊重する
人間尊重の企業文化を育てる
ことでもあるのです。
まとめ
差別化の時代から「存在価値」の時代へ。
無極化戦略は、勝ち負けの発想を超え、
地域や社会にとって
なくてはならない存在になる道です。
•比較から自由になる
•本質に基づいた独自性を発揮する
•社員の自己実現と企業の成長を連動させる
これこそが、未来の企業の姿です。
次回は、
この無極化戦略を推進するために
必要な「無極的人財のあり方」について、
さらに掘り下げてお伝えします。
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