人間を知るとは？ ～メンター制度を導入する相談を受けて～
hp-mentor〜メンター教育が企業に与える変革〜
“指導”ではなく、“変化を引き出す存在”としてのメンターとは？
ココロ
「うちの会社で“メンター制度”
を導入することになって...
でも任命された私自身が、
“どうしていいかわからない”状態なんです。」
アキ
「以前、別の会社でもその話を聞いたよ。
メンター制度は、
新入社員や若手社員の悩みに対して、
先輩社員が相談相手となり、
仕事のアドバイスやメンタルサポート
をするんだよね。」
「背景には、
職場内の人間関係の構築で
離職防止やキャリア開発の支援
という目的があって、
厚労省も推奨しているわね。」
ココロ
「正直、余分な仕事が
増えちゃったって思っちゃいます。」
「でもそんなこと、
言っちゃいけないから
頑張ろうと思うけど、
私に人を育てる役割が
果たせるのか心配です…」
アキ
「ココロさん、
それはとても自然な疑問よ。
でも
“人を育てる”って、
まずは《人間を知る》ことから
始まると思わない？」
●メンター教育のポイント解説
ソウ
「メンター制度で効果が生まれるのは、
メンターが正しく
メンティー［関わる対象の人］の
問題解決と目標達成に貢献できる
場合に限られるんだ。
その際に、
自分の経験でアドバイスをしても、
それが必ずしも結果につながるとは
言えないんだな。
だから、
正しく導ける
『本物のメンターを育てる。』
それが本当のメンター導入の目的です。
では、どうすればよいのかを解説します。」
★巷でいわれていたメンター制度とは異なる
私たちが提案しています
「メンターの導入」は
厚労省が推進する『メンター制度」
とは全く別物です。
なにが違うかと言えば
『メンターの育成』を
しているかいないか
の違いです。
俗に言う『メンター制度」は
メンター役の経験をもとに
してメンターの役割を担わせます。
しかし、
『メンター』は自分の経験を使って
役割を果たすことを
私たちは認めていません。
大事なことは
関わる相手の『無意識』を
整える事だからです。
その時にメンターの経験は
役に立たないのです。
それよりも
人間の心を掴み、整える事の
できる人財をメンターと呼ぶに
ふさわしいと考えております。
その育成をしていくことが
「メンターの導入」という風に
ご理解いただけたらと思います。
■ 人は“無意識”で生きている
アキ
「まず、
私たちの意識は全体のわずか3%しか
使われていないって知ってる？」
ココロ
「えっ、そんなに少ないんですか！？」
ソウ
「人の心は、
海に浮かぶ氷山に例えられるけど、
表に出ている部分はわずかでも
沈んで見えない部分が大きいように
人間の心の大半は
見えない無意識に支配されている。
だから、
いくらやり方を教えても、
その人の無意識では
“どう思っているか”
が重大な影響を与えるので、
“どう無意識を整えるか”
が重要になるんだ。」
■ 無意識とはなにか？
ソウ
「無意識は、
育った環境や経験の記憶から
『慣れていることを安心』
と勘違いしている。
その対応や行動が、
たとえ合理的でなくても、
“慣れている選択”を優先してしまう。」
アキ
「つまり、
人は《正しい》より《慣れてる》を
選びがちなんだね。」
ソウ：
「そう。
私たちって慣れたことをするとき、
あまりエネルギーを使わないけど、
慣れないことをするときには、
エネルギーを使うよね。
それは
カロリーを消費することであり、
飢餓状態につながるという
恐怖が根底にあって、
だから
変化することを恐れている
と言われています。」
■ だから願いがあっても動けない
ココロ：
「なるほど...
だからなかなか行動が
変えられないんですね。
でもみんな
“目標”達成をしたいと思っていますが…」
ソウ
「目標を掲げるのは、
意識（顕在意識・建前）の仕事。
みんな共通に
目標達成はしたいと思っているよ。
でも、
それは全体の3％の領域しかなくて、
無意識（潜在意識・本音）が97％の領域
をもって
『自分なんかには達成できない』
と思いこんでいたら、
その思いはほとんどの場合
『気のせい』にもかかわらず、
行動を止めてしまう。
そして、
その行為を正当化させるために、
脳の働きを使ってしまうので厄介なんだ。」
アキ
「目標に近づくことより、
“今まで通り”＝『達成出来ない自分』
を選んでしまう...
それが“心のクセ”なんだね。
そして、
その根拠となるものが
幼い時に体験した
間違った記憶に起因すること
がほとんど。
だから
『気のせい』といわれるわけです。」
■ ではどうすれば？
ソウ
「だからこそ、
“無意識”の内に、
どう思っているのかを
見極める必要がある。
それを
メンターリングで整理し、
気づかせ、
目標・願いに向かわせるのが
「メンター」の役割なんだ。」
ココロ
「つまり、
社員の内側にある無意識を捉えていく人、
メンターが、組織を変える鍵になる
んですね。」
ソウ
「その理屈を理解して、
無意識に任せず、
願いに向けて意識して、
習慣的思考を変化させていくことが
大事なんだよ。
無意識をコントロールする
その時に、
メンターがいてくれることが
どれだけ大切なのか
ということを理解してほしいな。」
■ メンター教育を企業に
アキ
「メンター教育は、
ティーチングやコーチングではなく、
まずは『本音を整理する』ことから。
無意識に気づき（自己認知）、
その思い込みは「気のせい』のことが
ほとんどだから、
それを乗り越え、
その人の可能性を開くように、
新しい習慣づくりをしていく
サポートを行うの。」
ソウ
「社員の“本音”を正しく認知し、
“本当の願い”と向き合うことで、
行動や成果が自然と変わっていく。
それが
『人間を知る』ということなんだ。」
🌱 最後に
人間を知るとは、人間の心を知ること。
人の成長には、“心を扱える存在”が必要です。
そしてその存在こそが、『メンター』なのです。
企業へのメンター導入のご相談も承っております。
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