外で起きていること、ほんとうに見えてる?

〜ココロ・アキ・ソウの「気づきのレンズ」対話〜


ココロ
アキ…最近ちょっとモヤっとしたことがあって。
ある人の言動が気になったんだけど、もしかして…私の中の問題だったのかな?って思う瞬間があって。

アキ
それ、すごくいい気づきだね。
私たちが“外で起きたこと”だと思っていることは、実は“自分の内側のフィルター”を通して見てることなんだよ。


■ 見えてるようで、見えてない?

アキ:
人間の五感って、全部“外からの情報”を受け取るセンサーなんだけど、
不思議なことに、自分の内側のことは、案外分かってないものなんだよね。

ココロ:
たしかに…誰よりも自分のことを知らないって、あるかも…。

アキ:
しかもね、五感で取り入れた情報って、そのまま“見えてる”わけじゃなくて、
**脳内で“意味づけ”された結果を「見ている」**の。

ココロさん:
えっ…じゃあ、“現実”って実は脳の中で起きてるの?

アキ:
うん、そう言っても過言じゃないかもね。


■ 見ているのは“目”じゃなくて“脳”

アキ:
たとえば「視覚」で言えば、目はカメラのレンズのようなもので、
実際に“見ている”のは、脳なんだよ。

視神経で送られた光の情報を、
脳が「これは何?」と、過去の経験データと照合して判断する。
つまり、“ありのまま”に見ているわけじゃなくて、
自分の過去の記憶フィルターを通して見ているってこと。

ココロさん:
じゃあ私、世界を“私バージョン”に加工して見てるってこと…?

アキ:
そう、そのとおり。


■ これ、なんて読む?

アキ:
ちょっとこれ、見てみて。なんて読める?

ココロさん:
えっ……え〜っと、「カモ…レレロ?」みたいな……?

アキ:
うん、多くの日本人は、そう読むよね。
でも、同じ画像をアメリカ人に見せると……?

ココロさん:
どうなるの?

アキ:
彼らはこう読むの。

「HELLO」って。

ココロさん:
えっ!?どこが?!

アキ:
これは「HELLO」というアルファベットフォント(Electroharmonix)なんだよ。
日本人はカタカナに見えるけど、アメリカ人にはローマ字に見える。

その人の記憶のなかから答えを引っ張ってくるしかできない。

ということなのよ。

ココロさん:
…ってことは……見る人によって、まったく違う世界を見てるってこと?


ソウの補足解説
この現象は、「認知バイアス」と呼ばれるものの一例です。
人は五感から得た情報を、自分の過去の経験・価値観・言語などと照らし合わせて“現実”を解釈しています。
したがって「事実」よりも、「解釈」の方が、その人の真実(現実)になっているのです。


■ 私たちは“頭の中の世界”で生きている

アキ:
つまり私たちは、外を見てるようで実は、“頭の中の投影”を見ているの。
だからこそ、自分の人生は“自分の内側から創られている”って言えるんだよ。

ココロさん:
…ということは、
私の「思い込み」や「過去の記憶」が変われば、私の“見てる世界”も変わるってこと…?

アキ:
すばらしい!その通りよ。
自分のバイアスを修正していくことで、体験する現実は変わる。
つまり、“気のせい”を乗り越えれば、“気のせい”のまま理想の人生も創れるってこと。

ココロさん:
うわぁ……それ、ちょっと鳥肌たったかも。


ソウの深層補足
脳には「選択的認知」「スコトマ(心理的盲点)」といった、
情報を“選んで見る”性質があります。
思い込みが強ければ、それを裏づける現実しか見えません。
逆に、思い込みを手放すことで、見える現実が拡張されます。
だからこそ、無意識を整えることが現実創造のカギとなるのです。


■ まとめ:自分の世界は、変えられる

アキ:
だから大事なのは、自分の思い込みに気づくこと。
「気のせい」に取り込まれるんじゃなくて、「気のせいを味方にする」っていう視点。

ココロさん:
うん、なんだか…自分の人生が、自分の手に戻ってきたような感じがするよ。

アキ:
その感覚を大切にしながら、思考の整理を続けていこうね。
一緒に「見たい世界」を見ていこう。


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