思い込みってどうやってできるの?
~ココロとアキの「心のしくみ」対話~
ココロ:
アキ、私さ、自分の考え方の中に“クセ”みたいなものがあるなって最近気づいたの。
でもそれがどこからきてるのか分からなくて…。
アキ:
うん、それはとてもいい気づきだよ、ココロさん。
実はその「クセ」こそが“思い込み”で、私たちの無意識にしっかり根を下ろしてるんだ。
コンテンツ
■ 思い込みは“心の種”から始まる
アキ:
人はね、生まれてすぐに環境からたくさんの情報を吸収するんだけど、
とくに大きな影響を与えるのが“お母さん”の存在なんだ。
ココロ:
え?なんでお母さんがそんなに影響するの?
アキ:
村上和雄教授っていう遺伝子研究の第一人者の話が興味深いの。
彼によると、受精の瞬間に“精子のミトコンドリアDNA は消滅”して“お母さんのミトコンドリアDNAだけ”が残り、それを基に細胞が育つっていうの。
ココロ:
わぁ、まさに命のスタートからお母さんの影響を受けてるんだ…。
■ 第一生成期:スポンジのように吸収する時期
アキ:
生まれてから2~3歳くらいまでは、「脳の第一生成期」といって、
スポンジのようにどんどん情報を吸収する時期なんだ。
ココロ:
まるでなんでも真似したがる赤ちゃんみたい!
アキ:
まさにその通り。でもね、この時期にはまだ判断力がないから、
“ただ受け取る”だけ。良いことも、ちょっと歪んだことも、全部吸収しちゃうんだ。
■ 第一反抗期:「私」を作り始める時
アキ:
その後、3〜5歳くらいで「脳は第一反抗期」に入るよ。
この時期になると、今まで吸収したことをもとに「自分らしさ」を確認し始める。
ココロ:
つまり「私ってこういう人!」って思い始めるってこと?
アキ:
うん、そこで作られる最初の価値観を、私たちは「心の種」と呼んでるんだ。
この“種”がその後の思考や行動、人生のベースになる。
■ Lo-Loシステム=ロックオン・ロックアウト
ココロ:
でも、その後も成長するでしょ?心の種ってずっと影響するの?
アキ:
影響するどころか、ますます強くなるんだよ。
人はね、自分の価値観に合う情報だけを受け取るようになるんだ。
ココロ:
えっ、じゃあ合わない情報は?
アキ:
見えなくなる。これを「スコトマ(心の盲点)」って言うんだ。
アキ:
そして、自分に合う情報をロックオン(選択的に受け取る)、
合わないものをロックアウト(見えなくなる)する。
これを私たちは「Lo-Loシステム(ロックオン・ロックアウトシステム)」って呼んでるよ。
ココロ:
あっ…まさに「三つ子の魂百まで」ってことなんだね。
■ 思い込みを壊すカギとは?
ココロ:
でもさ、3歳の私がつくった思い込みに、今の私が縛られてるって…ちょっと悔しいな。
アキ:
そう思えるのは、もう「気づき」が始まってる証拠だよ。
アキ:
3〜5歳の頃って、まだ物事を正しく判断できる力もないし、
親の真心もちゃんと受け取れていなかったかもしれない。
アキ:
だから、今の私たちがその「気のせい=思い込み」を超えていくことが、
新しい人生を開く第一歩なんだ。
■ そのサポートができる存在=メンター
ココロ:
…でも、一人で気づいて変えるって難しいよね。
アキ:
うん、だからこそ「心を整理するメンター」の存在が大切なんだ。
自分では気づけない心の奥を、一緒に見つめてくれる人。
💡
アキのまとめ
私たちの“思い込み”は、幼少期にできた「心の種」が育ったもの。
でもそれは絶対的な真実じゃなく、ほとんどがただの“気のせい”だよ。
それに気づいた瞬間から、人生は書き換えられる。
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